BGMの制作について

音楽は言葉だ

音楽にもグラマーがある

グラマー?文法?そう、音楽にもグラマーのようなルールが存在します。そして、プロの作曲家には、既にこのグラマーが備わっています。
 
音楽を言葉と考えるなら、この言葉を話すために学ばなければならない文法です。プロの作曲家は音楽という言葉を読むことができます。中には耳だけで音楽を作る人もいますが、多くの作曲家は、音楽という言葉を書くことができます。音楽と言葉を学ぶ際の共通点は「読む」「書く」「考える」です。
 
そう考えると、素人にとって音楽を「話す」ことがどれだけたいへんかが分かりますね。しかし、これは音楽やBGMを制作するものにとっては当たり前のことです。スケールやコードなどのセオリーもここに含まれてくるでしょう。
 

音楽やBGM制作のための理論

音楽という言葉の読み書きが少しできるようになったら、学んだ要素を組み立て、ひとつの楽曲として仕上げることを学ぶ必要があります。人間の耳に心地よく響かせるための理論です。
 

音楽やBGM制作のためのテクニック

レトリック(Rhetoric)は「修辞法」などと訳されることが多いようですが、いったいどういう意味なのでしょうか?言い回しを工夫することで、人間の心に響く言葉を投げかけるテクニックです。音楽やBGM制作においては、リスナーの心に響かせるためのテクニックとでも言いましょうか。
 
これらの重要な要素に加えて、プロにはクオリティーの高いレコーディング機材がそろっています。作曲ができるようになれば楽しいことは言うまでもありませんが、現実的に広告や映像のためにBGMが必要な場合、一般的にはプロに依頼することになるでしょう。
 
 

BGM制作で重要なこと

BGMは主役ではありませんが、雰囲気やイメージといった抽象的なものを表現する、パワフルなツールです。そのため、BGMは脇役でありながら、耳に残る必要があります。BGMは何か大きなメッセージを伝えるというよりは、音楽という言葉を流ちょうに操り、聴く人の心理を動かすことが一番の仕事と言えるでしょう。
 

そういうわけで、BGMは消費者心理にも影響を及ぼす

BGMはショッピングセンターなどでも流されています。1980年代の研究によると、消費者のムード、感情と言ったものは、コマーシャルなどと同時に流れるBGMの影響を大きく受けるという結果が出ています。これは企業の広告担当者にとっては見逃せない話です。
 
コマーシャルにおけるBGMのバリエーションは、消費者の感情に大きな影響を与えます。これはBGMの制作を戦略的に行うためのヒントになります。親しみやすさや好みといった要素だけではない、消費者にもっと訴えかけるメッセージをBGMに乗せることができるかもしれません。
 
コマーシャルや広告とBGMの組み合わせにより、消費者の行動をある程度、予測することが可能です。消費者のムードを刺激するBGMには、商品やサービスの購入を後押しする効果があります。
 

悲しい音楽が購買意欲を刺激する?

悲しい音楽は、明るく楽しい音楽よりも、消費者の商品購入を後押しするという、興味深い研究結果もあります。これはシチュエーションにもよると思われますが、スーパーマーケットにおいて、マイナー調のBGMとコマーシャルの組み合わせが消費者を動かすというのは、想像すると痺れます。ものを購入するという行為は、我々人間にとって、そこまでシリアスなことなのでしょうか?BGM、侮れません。
 
BGMの研究は、音楽のジャンル、シチュエーションなどの異なる状況下で、行動の変化など、BGMの影響にスポットを当てたものです。BGMは人々の記憶力や注意力、理解力に対し、良くも悪くも影響を与える可能性があると考えられています。ビジネスのPRや広告目的として幅広く使われているBGMは、使い方によっては、よりパフォーマンスを発揮する可能性があります。
プロの作るBGMは、その経験から導き出された、心を動かす力を持っています。音楽は言葉です。この言葉を自由に操るプロフェッショナルが作曲家です。
 
Background Music As an Influence in Consumer Mood and Advertising Responses by Judy I. Alpert and Mark I. Alpert http://acrwebsite.org/volumes/6949/volumes/v16/NA-16
 

BGM制作、適切なBGMの選択がビジネスの成功を左右する

BGMの出来映えはコマーシャル、映画など、それが使用される作品そのものの仕上がりに大きく影響を与えます。BGM制作に関するノウハウは、経験により積み重ねられた、その蓄積がすべてといっても過言ではありません。企業PRビデオなどに使用されるBGMの制作では、その企業のイメージや社会とのつながりを意識して楽曲を仕上げることになります。このような作業は、BGM制作という仕事だけではなく、企業との協力の下に行われるプロジェクトにおける豊富な経験が要求されます。
 
適切なBGMを選択することは、作品にとってもっとも大切なことです。プロの手により入念に仕上げられたBGMは人々の心に届きます。たとえば、映画のクライマックス。最高にハッピーな瞬間だったとしましょう。そこにBGMが流れるのであれば、最高にハッピーなBGMが流れるべきでしょう。中途半端にハッピーなBGMではだめなのです。
 

BGMの制作・プロにはプロのノウハウがある

これまでBGM制作について、DTMなどと絡めてご紹介してきました。BGMにもさまざまな種類があり、エンターテインメントやビジネスのPR、ホテルのロビーなど、日常生活のあらゆる場面で利用されています。
 
趣味で音楽やBGMの制作をしている人の中には、もちろんプロ級の知識とノウハウを持つ人もいます。しかし音楽にセオリーはあっても、正解はない=初心者であってもプロであっても、試行錯誤は、いい音楽を作り出すために必要な時間なのです。
 
初心者にとって、試行錯誤する時間は大切です。そこには後の宝となる知識やノウハウが詰まっています。プロの作曲家やレコーディングエンジニア全員が通ってきた道。特にBGMの制作には、しばしば大きなビジネスが絡みます。大きなプレッシャーがかかる仕事ですが、場数を踏むことでしか手に入れることのできないノウハウを身につけることができます。BGM制作のプロフェッショナルは、音楽という言葉をしゃべります。