BGMの制作について

デスクトップミュージックの普及でBGM制作は変わった

2019年10月31日 16時52分

初心者でもBGM制作

現在はDAW(Digital Audio Workstaion)ソフトをインストールしたコンピューター上で、誰でもBGMを作ることができます。パソコンでBGMを制作するDTM(Desk Top Music)なら敷居は低そうですね。フリーソフトもあるので気軽に始めることができます。
 
プロのフィールドでもDAWソフトウェアは使用されています。その昔はデジタルミュージックというと「ピコピコ」とした薄っぺらな音楽を思い浮かべたものですが、今やコンピューターと音楽は切っても切れない関係になっています。フリーや定額で利用できる音源ライブラリも充実していて、誰でもある程度のクオリティーを持った音楽を作ることができます。
 
でもまっさらな状態から始めた場合、楽曲がある程度いい出来映えだったとしても、あなたが本気であればあるほど、何か納得のいかない感覚が芽生えてきます。音楽、BGMを制作する上で圧倒的に足りない何かを感じるはずです。


 
 プロとの違いは歴然、経験の差、知識の差

プロは音楽作り、BGM制作において何が大切なのかを知っています。それがプロというものですが、その前に音楽を制作するということはどういうことなのでしょうか?

 
 音楽を作るということ
作曲とは、さまざまなパート、要素を組み合わせ、ひとつの楽曲を作り上げるプロセスのことです。
 
楽曲を作るためにプロが大切にしていることは、
  • セオリー
  • これまでに聴いた音楽や学んだこと
  • どんな音楽を聴きたいか 

もちろん他にもいろいろな要素がありますが、作曲というタスクをこなす上で、プロならば誰しも考えることが、上記の要素ではないでしょうか。
 
クラシックでもロックでも、楽曲というものは過去の音楽作品のエレメントを借りてきた上で、新たな音楽として仕上げられることが普通です。これは既にプロの中に経験として備わっていることなのです。音楽は、決して何もない、まっさらなところから作り始めるわけではなく、このようなプロの中にある経験から生み出されます。
 
これは正に、
 
要素を組み合わせ、ひとつの楽曲を作り上げる
 
ということになるでしょう。

 
 プロに備わる圧倒的な知識とリソースの蓄え

音楽のプロ、作曲のプロは、音楽を学び、我々よりもはるかに多くの音楽を聴いています。理論武装することにより、映画音楽などで使用される効果音など、より高度なテクニックを要するサウンドを生み出すことができるようになります。当たり前ではありますが、素人と比較すると、圧倒的に引き出しの数が違うのです。
 
特にBGMの制作においては、聴く人に与える心理的効果を考慮する必要があります。プロが過去の経験から得たものを落とし込んでいく作業が作曲ですが、やはりそこにはルールやテクニックのようなものが存在します。
 
ミキシングについても同じことが言えるでしょう。ミキシングは、それぞれのパートが一体化し、ひとつの音楽やBGMとして成立させる作業です。経験の少ないDTPビギナーは、ミキシングによりそれぞれのパートを一体化させるのではなく、まぜまぜの「混沌」を作り上げてしまうことが往々にしてあります。このあたりを理解するためには、音楽の本質を知らなければならないでしょう。

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